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ハンドマイク [技術スタッフ制作レポート]

この作品は、ハンドマイクを使うという独特の演出があります。
時代設定は19世紀のドイツですが、ナンバーが始まるとマイクを内ポケットから取り出したり、また役者から役者へマイクが手渡され、歌います。
ほとんどのナンバーでは、歌っている本人以外の時は止まり、19世紀から抜け出して現代へ移るという設定。
その“現代”を表現する手法として、音楽が現代的なロックであったり照明のネオン官が光り出したりと、音楽と照明がリンクしています。

使用するハンドマイクは全部で15本。それぞれ役ごとに専用として分かれています。
そのためマイクを手渡す動きがある俳優は、自分のマイクはもちろんのこと、渡すマイクを間違わないように注意する必要があります。
「My Junk(あなたに夢中)」ではハンシェンが4人の女の子にひとつひとつマイクを手渡します。決められたマイクを決められた俳優へ渡さなければならないため、開幕前の稽古では、持ち方や渡し方に練習を重ねていました。

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(撮影:上原タカシ)


またハンドマイク以外にもピンマイクも使用しています。
2種類のマイクを使い分けることで、音響操作として特別難しいことはありませんが、音色に差を出す工夫をしています。
ピンマイクの時はセリフが自然に聞こえるように生の声に近い音色、ハンドマイクはマイクを通した時の太い音色になるように調整しています。

(『春のめざめ』音響スタッフ・W)


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