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稽古場から小道具レポート! [技術スタッフ制作レポート]

皆さま、こんにちは。
今日は稽古場で使われている小道具を紹介させていただきます。

以前のレポートでイスを使った稽古が始まったことをお知らせしましたが、現在の稽古場で使用されている小道具はこのイスだけではありません。
ステージング稽古が始まり、様々な道具を実際に使って動きの確認を行っています。

この机は、脚の部分の凹凸からすべて小道具スタッフの手作りです。
本編ではこの1台を青年メルヒオールや母親が使います。

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これは黒板と洋書。
学校の授業の中で、黒板は筆記用具として、洋書は教科書として使われます。
洋書は神保町の古本屋で購入しました。店主に話を伺うと、中には100年以上前、つまり第一次世界大戦よりも前に発行されたものもあるそうで、大変貴重なものです。

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そしてこれはメルヒオールの持ち物で、日記(左)とドイツ人作家・ゲーテの「ファウスト」(右)です。
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日記は今のところ白紙ですが、これから出演者本人が書き込んでいきます。

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そしてこのファウストは、ご覧の通り外見も中身も本物。
もちろん文章はドイツ語で書かれています。これも古本屋で購入してきました。

開幕まであと32日!

(『春のめざめ』小道具担当・K)


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ジョアンさんの稽古に向けて――稽古場仕込み [稽古場レポート]

オリジナルプロダクション・振り付け補のジョアンさんの稽古が始まる前日、稽古場道具の仕込みを行いました。この一週間、稽古場の床に貼った、実寸の大きさがわかるビニールテープ(バミリ)を基準に、俳優に大まかな動きをつける「ステージング」を中心に稽古が行われてきました。

そして、いよいよジョアンさんの来日に伴い、本格的な振り付けが行われる為、スタッフは、今度は稽古場に本番と同じ立体物を組み上げ、高低差をつけたのです。

大道具、舞台スタッフがステージシートの台や、ろくぼくと呼ばれる大きな柵を組み立て、それに合わせて小道具スタッフが椅子を並べたり、音響スタッフがスピーカーを動かしたり。この形で、劇場入りするまで、稽古が行われます。
より本番に近い形で稽古場が組み上げられたことによって、俳優は自分たちが芝居をする本番の舞台の様子がイメージ出来、早い段階から体で空間に慣れることが出来るのです。

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ジョアンさんの稽古は、エネルギーに満ちあふれています。スタッフは、高低差がついた稽古場で俳優たちの動きを目で追いながら、怪我をすることがない様、注意深く見守っていくことになります。

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↑道具が組み上がった稽古場

開幕まであと35日!

(『春のめざめ』舞台スタッフ・M)


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祝! ロンドン・ウェストエンド公演初日! [稽古場レポート]

26日の稽古終わり。稽古場には俳優たちが集まって、熱心に何かを書いている姿がありました。

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その紙には、
To London Company
Spring Awakening
Congratulations on your Opening on
The West End!!
From Tokyo Company of Spring Awakening
の文字。

3月27日 19:30、ロンドン公演がウェストエンドの劇場「ノベロ・シアター」で初日を迎えるのです。
そのお祝いに、ロンドンチームへ日本チームからメッセージを送ろうというサプライズを企画。

ロンドン公演が初演を迎えたのは今年2月4日、劇場は「リリック・シアター」という500強の小劇場でした。
しかし、この作品はニューヨークのブロードウェイがオフ・ブロードウェイから進出してきたように、ロンドンでも大きな反響を受け、急きょこの大きな劇場へと移ることになったのです。

ウェストエンド公演は、日本時間で27日10:30に開幕。
『春のめざめ』ロンドンチーム、“Congratulation!”

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日本開幕まで残り36日!


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稽古場レポート(3.25) [稽古場レポート]

3月25日。
ステージング稽古が始まっておよそ1週間。俳優たちはみんな動きが身体に染みついてきたようです。

そこで今日は動きが付いた上で、“意識の変化”をはっきり表現させるための特訓が行われました。
その変化のことを四季では“折れ”と呼んでいます。
同じシーンを何度も何度も繰り返しながら、“折れ”を身体に通させます。

今日は男子校の授業シーンからスタート。
生徒の発言を一切許さないような、厳格な教師によるラテン語の授業が行われています。
ここは観ている方も、背筋をピンと張ってしまうほどの緊張が走ります。
その授業が終わり、生徒たちがホッと息をつかせながら帰宅していくシーンの会話が、今日の大きな課題となりました。

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「はい、止めます。メルヒオールはこの後どうするの?」
「いつも放課後は何やってる?」
「先生が『帰ってよろしい』って言った時、何を思った?」
「楽しみ? それともほかの心理なのかな?」

演出チームが次々と問いかけます。
この2・3分のシーンを1時間以上かけて、10回、20回と繰り返していきました。

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そしてこの日、オリジナルプロダクションの振付アソシエイトのジョアン・M・ハンターさんが日本に到着。
今日からジョアンさんによる振付稽古がスタートしています!

開幕まであと37日!



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『春のめざめ』グッズ企画も進行中! [『春のめざめ』プロジェクトチームより]

皆さま、初めまして。
私は『春のめざめ』のプロジェクトチームでグッズ企画を担当しています。
現在、こちらでは劇場販売用のグッズを企画している真っ最中。
今日はその一部分を、こっそりレポートさせていただきます。

今回のグッズを制作するにあたり、これまで上演を行っているブロードウェイやロンドン公演のグッズを参考にして企画を開始しています。
どんなグッズが皆様に喜んでもらえるか、どんなグッズが“カッコイイ!”と思ってもらえるか、
演出チームや俳優、舞台スタッフ、そしてプロジェクトチームの仲間たちと意見交換をしながら進めています。

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みんな、自分が買うつもりになって「私はこの色の方が好き!」「こっちの素材の方がいいんじゃない?」などと自由に意見を言ってくれるおかげで、沢山の意見が収集できました。
こうして、今、あがってきているのがコチラ。
定番の商品から、『春のめざめ』ならではの商品まであります。

この他にも様々な商品を開発中!
果たして、どんなグッズが劇場に並ぶのでしょうか・・・?
(希望のグッズがあったら、ぜひコメントしてみてください♪)

皆様 どうぞお楽しみに!


開幕まであと39日!

(『春のめざめ』プロジェクトチーム・企画担当/R)

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続々完成! 小道具レポート [技術スタッフ制作レポート]

先々週にレポートさせていただいたイスが、ついに完成いたしました!
まだこれから予備の作成もありますが、とりあえずは必要な数が揃いました。
おかげ様であざみ野の小道具工房は今、ご覧の通りイスたちで溢れ返っています。

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そして・・・。そんな一生懸命手を掛けて作ったイスたちもようやく日の目を見ることになりました。
先週から「ステージング」稽古が始まり、これら小道具を俳優たちが使用しています。
本編中は、出演者自身がこのイスを移動するという転換があるので、このイスのさばき方も、今後ポイントになってくるでしょう。

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そして前回も紹介した蝶の標本も完成!
これら壁飾りのアイテムたちは段ボールに納め、劇場で飾られるのを待ちます。

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小道具工房では引き続き壁飾りの道具を制作中です。

開幕まであと40日!

(『春のめざめ』小道具担当・K)


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ステージング稽古レポート [稽古場レポート]

数日前から稽古場では、「ステージング」と呼ばれる、俳優に動きをつける稽古が行われています。
この稽古が始まる前日、舞台監督とその助手は、稽古場の床に実際に舞台で組み立てられるセットと同じ寸法で、ビニールテープで線を引いたり印をつけたり。これを「バミリ」と呼んでいます。

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↑「バミリ」がつけられた『春のめざめ』の稽古場

そのバミリを基準に、演出チームから俳優に動きがつけられますし、俳優には動きながら実際の舞台空間の広さの感覚を掴んでいってもらうのです。
舞台スタッフはオリジナルプロダクションから送られてきている、それぞれの俳優の場面ごとのポジション表等で、あらかじめ俳優たちの動きを勉強している為、「ステージング」の段階で、稽古場でつけられていく動きを確認していくことも大事な仕事です。同時に、本番使用の小道具を稽古場に入れ、俳優が動きながら小道具の使い勝手やさばき方を稽古していくので、全く気が抜けません。

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実際の舞台空間と重ね合わせながら、俳優たちの動きを目で追いかける日々が続きます。

開幕まであと42日!

(『春のめざめ』舞台スタッフ・M)


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音響より『春のめざめ』制作状況 [技術スタッフ制作レポート]

ただいま音響部ではニューヨーク公演、全米ツアー公演の資料を元に、サウンドデザイナーのブライアン・ロナンさんと情報交換を展開中です。

これまでの流れは、現在行われている全米ツアーを視察。
現地でオペレーターや技術者に、現場での問題点や改良すべき所などを伺いました。
同時にオリジナルのブロードウェイ公演のシステムとどのような違いがあるかを確認。

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↑全米ツアー公演偵察時の資料写真

こうした情報を踏まえて、自由劇場公演向けのシステムを考えていきます。
今は作成した自由劇場公演用のプランをブライアンさんと意見交換をしていて、その調整段階といったところです。

ほとんどの作品はオーケストラピットの中で演奏をしますが、『春のめざめ』ではオーケストラが舞台上に位置する方法がとられています。
舞台セットの中に8人編成のバンドが配置され、お客さまから見える位置で演奏するのです。
舞台セット上のバンドの配置や調整などが、音響部として重要視されてくる物になってきます。

もう一つこの演目の特徴的なのが、役者用がハンドマイクを使用するという点です。ミュージカルでは小さなマイクを頭に隠すというのが最近のやり方ですが、この演目では曲によってマイクを持ち、バンドを後ろに歌う場面がいくつもあります。

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激しい動きと共に歌うシーンや、マイクを持ちながらのダンス、役者同士のマイクの受け渡しなどが、本番中何度も見られます。
この一連の動きの稽古の為に、今回音響部で練習用のダミーマイクを作成しました。
サイズと質量を本物と似せて作ったので、これから役者の稽古にフルに活用してもらいたいと思います。

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↑左がダミーマイク、右が本物のマイク

今後は機材の調達と調整、仕込みに向けてのデータ打ち込みなどの作業がメインになっていきます。


開幕まであと44日!


(『春のめざめ』音響担当:M)

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オーケストラ稽古レポート! [稽古場レポート]

3月15日、18:30。あざみ野・四季芸術センターE稽古場。
そこには、ピアノやドラム、ギターなどの楽器がセットされていました。
『春のめざめ』のオーケストラ(バンド)稽古が行われたのです!

今日は『春のめざめ』プロジェクトチームより、その稽古の模様を紹介します。

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バンドメンバーたちを指導しているのは、直前まで俳優たちの稽古を見てくださっていたキンバリーさん。
先ほどの稽古で見せた熱気をそのままに、1曲目の「Mama Who Bore Me」からオーケストラ稽古が進められていきます。

最初こそ椅子に座り見守っていたキンバリーさんですが、
ここぞという所で立ち上がり、登場人物の感情や場面、曲に込められた意図などを伝えています。
強く激しい曲調のところは大きく、優しい響きのところは繊細に身体を使って表現していきます。

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バンドの演奏にこれだけの表現が求められるのは珍しいようで、プロのバンドメンバーたちもキンバリーさんの難しい要求に、時に四苦八苦する場面もありましたが、いざ成功してみるとライブそのもの!
バンドが一体感をもっていく姿には、期待感が必然と高まります。

一方、稽古場の2階では、先ほどまで稽古をしていた俳優たちがその様子を見に集まってきました。
これまではピアノの伴奏で稽古をしていた彼ら。
ロックなナンバーでは体を揺らしながら口ずさみ、美しいナンバーでは音楽に浸るかのように、稽古の様子を見守っています。

いつしかライブ空間となった稽古場。過ぎていく時間に作品の魅力を再認識しながら、みんなが素直に音楽を楽しんでいました。

こうして全22曲のうち最後のナンバー「The Song Of Purple Summer」が終わったころには、すっかり深夜に。これで1週間におよぶキンバリーさんの稽古は終了です。
時間を惜しみなく稽古してくださった、キンバリー・グリッグスビーさんに本当に感謝です。
ありがとうございました!

5月2日の開幕に向け、『春のめざめ』は着実にその姿を現しつつあります。
開幕まであと45日。
どうぞお楽しみに!!

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衣裳も制作開始! [技術スタッフ制作レポート]

皆さま、こんにちは。
今日は私『春のめざめ』の衣裳担当より、衣裳の制作現場をレポートします。

と言っても本格的な制作はまだこれから。現在はオリジナルプロダクションから送られてきた制作についての指示書(バイブル)を基に、生地選びを進めています。

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↑オリジナルプロダクションからのバイブル。実際の衣裳を借りて、制作の参考にします。

『春のめざめ』の衣裳デザイナーは『ウィキッド』と同じスーザン・ヒルファティ。『ウィキッド』でトニー賞の最優秀衣裳デザイン賞を獲得した実力の持ち主です。

『ウィキッド』ではエメラルドシティのシーンやダンスパーティのシーンなど、華やかで個性的な衣裳が並びますが、それに比べると今回の『春のめざめ』の衣裳はとてもシンプル。
衣裳の点数も少なく、それぞれの役は1着~2着がほとんどで、最も多い役で4着となっています。
それでも衣裳を良く見てみると、素材やデザインからはスーザンならではのこだわりが垣間見れます。

例えば、主人公のメルヒオールをはじめとして、舞台には6人の男の子が登場します。
クラスメイトとあってパッと見は同じ学生服に見えるのですが、実はひとりずつデザインが異なります。
ある男の子はボタンがダブルになっていたり、またある男の子は背中にベルトが付いていたり。ジャケットの裾の形がえん尾服のようになっているものもあります。
衣裳のこうしたちょっとした変化は、一人ずつの性格や個性を表現しているのだとか。

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↑スーザンのデザイン画。

本格的な衣裳制作は今月の下旬からスタートする予定です。
その時にまた、皆さまにレポートさせていただければと思います。

開幕まであと46日!

(『春のめざめ』衣裳担当:G)


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