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ヘアー・メイクレポート! [技術スタッフ制作レポート]

今日は私、ヘアー・メイク担当より、俳優たちの髪型を紹介いたします。

舞台や写真をご覧になった方はもうお気づきだと思いますが、『春のめざめ』の俳優たちの髪型はとても個性的です。
特に男の子たちの髪型がユニーク。
18世紀末のドイツを現したような少し古めかしい髪型もありますが、一方で現代的なロックミュージシャンのようなキャラクターもいます。

こうした日本版のヘアー・メイクはオリジナル演出家のマイケル・メイヤー氏と、衣裳デザイナーのスーザン・ヒルファティ氏と情報を交換しながら決めていきました。
こだわったのはあくまでも自然であることと、役者本人に似合っているということ。
そのため、例外を除いてはみんな地毛で、かつ日本人の場合は海外公演と比べると落ち着いたカラーの俳優が多くなっています。
また同じ役でも、俳優の顔立ちや毛質によってスタイルや色を変えることもあります。

セットに最も時間がかかるのはゲオルグ。センターにふたつのロールを作るのですが、これは仕上げるのに20分くらいかかります。
オリジナルからの指示にはゲオルグは必ずこの髪型、という指定はなく、男の子6人のなかにこの髪型が必ず1人いること、という指示になっています。
そのため他の海外公演では、オットー役の俳優がこの髪型をしているケースもあります。

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女の子は、ほとんどが三つ編みや編み込み。役ごとに編み位置が決められています。
テーアは後ろのトップから大きく編み込みを作っていますが、彼女のように自分でセットするのが難しい場合はスタッフが作ります。
イルゼやマルタの三つ編みは役者本人が編んでいて、稽古中はその練習も重ねていました。

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開演前は俳優たちの髪型づくりで楽屋は俳優とスタッフが右往左往しています。
1幕と2幕とで、髪型が変化するキャラクターもいますので、どのように変化して登場するのか・・・このあたりもお楽しみください。

(『春のめざめ』ヘアー・メイク担当・M)


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