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ステージシートのススメ [『春のめざめ』プロジェクトチームより]

オフィシャルウェブサイトにて、『春のめざめ』ステージシート特集を掲載しました!
タイトルは、「『春のめざめ』ステージシートのススメ」。
あるひと組のカップルによる、体験レポートなのですが・・・?!

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このカップル役を扮したのが、メルヒール役の柿澤勇人とベンドラ役の林 香純。
そしてふたりを誘導してくれる劇場スタッフは、モリッツ役の厂原時也と、イルゼ役の金平真弥が務めています。

写真盛りだくさんでお送りしていますので、ぜひご覧ください。
『春のめざめ』ステージシートのススメ>>

掲載しきれなかった、おまけの写真↓
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ステージシートは、あなたご自身が作品の一部になってしまうような特別席。
その魅力について“もっと知りたい”、というかたはコチラをご覧ください>>


(『春のめざめ』プロジェクトチーム/ウェブサイト担当・K)

劇団四季『春のめざめ』作品紹介はコチラ!
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高校生取材会 [『春のめざめ』プロジェクトチームより]

6月某日、高校生を対象とした『春のめざめ』取材会を行いました。この取材会に参加してくれたのは、新聞部や放送部に所属している11校25名の生徒さんたち。
柿澤勇人、林 香純、志村 要、中野今日子、そして演出助手を務めた宇垣あかねの5名が、『春のめざめ』を観終えた学生たちの質問に応じました。
“記者会見”というよりは和やかな“フリートーク”のようなかたちで行われたこの取材会。
記者の皆さんからからは作品の真意に迫るものから、普段の生活についてまでその内容は様々。
今日はその内容の一部を、ご紹介しましょう。

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――『春のめざめ』はアメリカではすごい評判のようでしたが、日本ではどんな印象ですか?(男性記者)
宇垣:この作品は日本に限らず、国によって反応が様々。ニューヨークでは、舞台も客席もみんなでその空気を楽しむといった感じ。ロンドンは、もう少し紳士と言いますか、じっくり見る感じ。
日本はさらにじっくり理解を深めてくださるというんでしょうか。ストーリーに集中してそれぞれのキャラクターがどういう気持ちでいるか、着目してくれている印象があります。


――ホームページで製作日誌を見ました。稽古を通して皆さんいろんな思いを感じましたが、初めてこの作品に触れた時はどう感じましたか?(女性記者)
柿澤:台本を受けとったその日、カフェで読みました。どんな話かな、って最初は気軽に読もうと思っていたんです。でも気がついたらもう、涙が止まらなくて。周りにいっぱいお客さんがいたんですが(笑)。
衝撃もありましたけど、純粋な愛にとにかく感動しましたね。


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左から:志村 要、宇垣あかね、柿澤勇人

――公演がない時など、空いている日はどんなことをして過ごしますか?(男性記者)
林:夜公演の日は、朝あざみ野の稽古場に行ってバレエなどのレッスンを受けてから劇場に向かいます。
休演日などのお休みの日は、午前はレッスン。午後は自分の好きなように過ごしてます。

柿澤:僕は車で温泉に出かけます。それがリラックス方法かな。
志村:私のリラックスは舞台の上。
柿澤:舞台上でリラックス?!
志村:いやいや、役を生きるって私にとってひとつのリラックスなんですよね。芝居が楽しいからかな。
あ、みんなあんまり関心なかった?
ただ稽古やレッスンでなかなか時間がないからね。その中でみんなリラックス方法を探してます。

中野:休みの日も稽古が入って、一日ゆっくりすることはなかなかないですもんね。

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左から、林 香純、中野今日子

――まだ観ていない、私たち高校生世代へメッセージを(男性記者)
柿澤:観終わった後に、心の中に何かを残してくれる作品です。
この前高校生だけの貸切公演があったんですが、盛り上がりがとにかくすごかった。みんなが楽しんでる、という空気で。

中野:あの時は本当にすごかったですよね。彼らたちもエネルギーをぶつけてきてくれた。
メルヒオールやベンドラと同年代だからこそ、一緒の気持ちになれるんでしょうね。
思春期真っただ中の人たちが観れば、人生の中で心に残る作品になると思います。

志村:対話をするって、大切なことだと思うんです。だから観に来て、友達やご両親と感想を話してもらいたいですね。

大きくうなずきながら、熱心にメモをとる学生記者の皆さん。果たしてどのような記事が出来上がるのでしょうか?
その答えは、後日この製作日誌でご紹介させていただきたいと思います。


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照明のトリビア [技術スタッフ制作レポート]

舞台装置の壁にはたくさんのオブジェが飾られていますが、あるナンバーが始まると、それに関連するオブジェが光ります。
ご覧になった方はお気づきになったでしょうか?

例えば2幕の「Don't Do Sadness(悲しみよ 消えろ)/Blue Wind(青い風)」。
偶然再会した幼なじみのモリッツとイルゼが掛け合いながら歌う曲です。
父親に見放され、行き場を失ったモリッツが歌う時は、その後ろで男性の肖像画が光ります。
一方、父親から性的虐待を受けて家出をしたイルゼが歌う時には、青い蝶の羽が浮き上がります。

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(撮影:上原タカシ)


男性の肖像画は、モリッツの先祖を表しているそうです。厳格な一族の家に生まれたモリッツは、この家系に対して常に重圧を感じていました。
蝶の羽は、イルゼを表しています。抑圧され続けたモリッツとは反対に、自由を求めて外へ飛び出したイルゼ。ただし心は傷つき、羽も片方しかありません。

また同じくこのシーンではもうひとつのトリビアがあります。
「モリッツ=赤」、「イルゼ=青」が象徴色になっていて、モリッツが歌う時は赤の照明、イルゼが歌う時は青い照明に切り替わります。
ここでは「赤=抑圧」、「青=自由」を意味しているのだそうです。

「The Dark I Know Well(秘密の夜)」「Left Behind(消えゆく面影)」など、壁飾りのオブジェは他のナンバーでも光りますので、この様々な仕掛けを見つけてみてください。

(『春のめざめ』照明スタッフ・F)

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“見せる”照明 [技術スタッフ制作レポート]

『春のめざめ』には様々な種類の照明が使われています。
天井の照明機材(サス)、壁に飾られているネオン管、蛍光灯、天井から吊られている電球。壁にも電球が埋め込まれ、壁の下にもLEDが仕込んであります。

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こうした照明機材は客席から見える場所に設置されており、これがこの作品の特徴のひとつと言えます。
一般的な舞台では隠すサスも『春のめざめ』の場合は天井からのぞいていて、ライブコンサートのような雰囲気になっています。
“見せる”ことを意識して取り付けられているため、サスの照明機材はひとつひとつ整列し、吊るされている52個のはだか電球も一見不規則のようで、すべて位置が指定されているのです。

また他作品と比べて特徴的なのが、この作品はとにかくキュー(点灯の合図)が多いこと。ひとつのナンバーの中でもどんどん照明が変化していくのでキューが多いのは当然ですが、私たち照明スタッフは常に緊張の連続・・・。なかでも特に緊張する瞬間は、冒頭です。
薄暗い照明の中キャストたちが登場し、舞台の上にたたずんでいるイスに、ベンドラがひとり近寄ります。このシーンはベンドラが自分の身体を鏡に映しているという設定。彼女がイスに足を乗せた瞬間に、部屋の電気をパチッつけたようにはだか電球を点灯させるのですが、物語が始まるきっかけになるので、ここは本当に緊張します・・・。

ちなみに私のお気に入りのシーンは2幕の「Don't Do Sadness」。
オケバンドの皆さんがみるみるうちに赤い光に包まれていくのですが、これがなんとも幻想的でカッコイイのです。

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皆さまにも、お気に入りのシーンをつくっていただけたら嬉しいです。

(撮影:下坂敦俊)


(『春のめざめ』照明スタッフ・F)

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